オリヲン座からの招待状


浅田次郎の『鉄道員(ぽっぽや)』に所収されている
同名の短編小説の映画化。
出演は宮沢りえ加瀬亮、宇崎竜童、樋口可南子原田芳雄など


ある中年夫婦に京都の小さな映画館“オリヲン座”から一通の招待状が届いた。
そこには閉館のあいさつと謝恩最終興行開催の案内が記されていた。
二人は“オリヲン座”を遊び場としていた幼なじみ。
夫は冷えた夫婦間を理由に行くことを拒んでいたが
結局、行くことに。
“オリヲン座”を訪ねると、年老いた館長がいた・・・


オフィシャル・サイト
http://www.orionza-movie.jp/


小説はだいぶ前に読んでいて、
実は映画化されると聞いて、どうなることかと思ったが・・・
予想通りというべきか、やっちゃったと言うべきか。
正直盛り上がりもなく、ダラダラと進み終わってしまったという感じ。
唯一素晴らしいとおもったのが、原田芳雄演じる館長が
最後に客の前であいさつをするシーン。
これは何十年と続けてきた映画館が閉めるのに
本当にこんな感じになるのではないかと思わせるぐらい
リアリティがあるというか、感情がこもっていた。
さすが原田芳雄と、思ってしまった。


小説のほうは、主人公は幼少に近くにいた
幼なじみ同士の夫婦の話だったのが、
なぜか映画は映画館夫婦が主人公になっていた。
樋口可南子はイメージ通りで
唯一マッチしていた気がする。
何かもったいない映画でした。




オリヲン座からの招待状 [DVD]