未来世紀ブラジル

モンティ・パイソンテリー・ギリアム
監督したSFコメディー映画。
出演はジョナサン・プライス、キム・グライスト、
ロバート・デ・ニーロなど。


コンピュータが徹底管理された近未来。
しかし、ある役人が叩き落としたハエにより
コンピュータが一部壊れ、
善良な市民が誤認逮捕されてしまう。
いつも夢の中に出てくる美女に悩まされていた、
情報省に勤めるしがない役人の主人公は、
ある日、その夢に出てくる美女に
そっくりの女性を見つけてしまう。
彼女は、誤認逮捕された住人の上の階にすんでいて、
役所に抗議していた。
どうしても彼女の情報を知りたい主人公は
今の地位より昇進して、彼女の情報を知り得ようとする・・・




テリー・ギリアムの世界観は一見の価値はあると思います。
近未来なのに古めかしい、どこか懐かしさも感じます。
ブレードランナー』なんかと見比べても面白いかも。
それと管理社会への批判。
なんでも書類、書類、そしてサイン。
役人が上司につきまとってサインを求めて
ずっと歩き回るシーンも、かなり皮肉。
しかし、なによりテリー・ギリアムの一番の見所は
ハッピーエンドでは終わらないってとこ。
彼の代表作『バロン』や『12モンキーズ
など見てもわかるが、
いいところでは終わらない。
これはもしかしたら、ハリウッドへの挑戦か?と思わせる。


とにかく、何度見ても面白く、
何回見ても発見がある、要必見の映画です。




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