おくりびと

先日、モントリオール映画祭でグランプリを獲った作品。
監督は『壬生義士伝』『陰陽師』などの滝田洋二郎監督。
主演は本木雅弘、共演に広末涼子山崎努余貴美子吉行和子
笹野高史杉本哲太山田辰夫峰岸徹など


オフィシャル・サイト
http://www.okuribito.jp/


チェロ奏者の主人公(本木雅弘)は所属していた楽団が
ある日突然解散する。
途方に暮れるが、演者の道を諦め故郷に帰り職を探しはじめる。
ある日“旅のお手伝い”という求人広告を見て面接へと向かう。
しかしそれは“旅立ち”をお手伝いする
“納棺師”という仕事だった・・・


笑って、泣いて、泣いて、ないて。
結局後半は泣きどおしだったような気がする。
年をとったのかな。
いろいろと伏線があるが、ある程度予想はできた。
しかし、やっぱり泣いてしまう。
いつから滝田洋二郎監督は泣かせる監督になったのか。
最初の頃は『木村家の人びと』『病院へ行こう』
『僕らはみんな生きている』など
あんなにコメディに徹していたのに。
最近は泣かせにきてる。


脇役がいい。山崎努余貴美子吉行和子笹野高史
物語の節目節目に各脇役陣が顔を出す。

特に笹野さん、最高です。
最初は普通のおじいさん(失礼!)だけど
最後の最後に本当の役が明かされる。
それだけでも泣かされるのに・・・
そして、先日亡くなられた峰岸徹さん。
奇遇にもこの映画ではセリフのない
つまり死者の役でした。
映画を観ながらご冥福をお祈りしました。


あまりにも語ることが多くて
でもネタバレにつながるので書けないのが残念ですが
とにかくいい作品です。
来年の日本アカデミー賞はこの映画が獲れると思います。
オススメ!!


ピアノ&チェロピース おくりびと