異人たちとの夏


監督はあの尾道3部作(「転校生」「時をかける少女」「さみしんぼう」)の大林宣彦
原作は「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」の脚本家 山田太一
脚色は「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」の市川森一
主演は風間杜夫、脇に片岡鶴太郎秋吉久美子名取裕子


離婚したばかりのシナリオライター風間杜夫)が、ひと夏に経験する物語。
取材先の帰り道、ふと浅草に寄った主人公。
彼は12歳までここで両親とともに過ごしていた。
12歳の時、両親は交通事故で死んだ。
寄席で見ていると、死んだはずの父親が客席にいる。
彼に誘われて自宅にいくと、そこにはやはり死んだはずの母親がいた・・・


監督が大林宣彦とあってファンタジー色が満載。
40歳を過ぎた息子と30代の両親という組み合わせが
なんとも言えずいい味をかもし出しています。
この映画は何と言っても片岡鶴太郎さん。
江戸っ子気質の寿司職人の父親を見事に演じきっています。

また、すきやき屋での別れのシーンは号泣ものです。
自分は何度もこの映画を見ていますが、
ようやく主人公と同じような年代になり、
なおのことわかるような気がします。
最初の父親との出会いのシーンから、目頭が熱くなってきました。


年をとったんですね。

でも、オヤジ世代には必見です。



[rakuten:asahi-record:13172933:image]