事件


監督 野村芳太郎、脚本 新藤兼人の映画。
当時の日本アカデミー賞の作品賞、主演女優賞、助演男優賞など
主要部門を独占した傑作です。


一見、簡単な殺人事件かと思われた事件の裁判で、
徐々に明らかになっていく人間ドラマ。
それによって思わぬ方向へ進んでいく展開。裁判の結果は・・・。


もう30年前近くなる作品だけど、今でも十分に通用する作品。
特にこれから裁判員制度を導入されるのなら、なおさら見ておくべき作品かもしれない。
裁判では全て真実が語れるとは限らず、その中でなお判決を下さなければならない、
ということをこの映画で知るべきなのかもしれない。


監督、脚本の素晴らしいのは勿論だが、役者が凄い。
松坂慶子、永島敏行、渡瀬恒彦佐分利信丹波哲郎芦田伸介・・・
びっくりするほどの豪華メンバーである。
しかし、このメンバーの中でも異彩を放っていたのが
一番若い(たぶん)大竹しのぶでなないか。
とにかく大竹しのぶの演技を見るだけでも十分堪能できる。


毎年とは言わないが、10年に一度ぐらいは見ておきたい映画です。



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