海を飛ぶ夢

事故で四肢麻痺となった実在の人物の手記を基に
アザーズ」「オープン・ユア・アイズ」の
アレハンドロ・アメナーバル監督が映画化。
主演は「夜になるまえに」「ノーカントリー」のハビエル・バルデム
スペイン映画で、2004年アカデミー賞外国語映画賞を受賞。
翌年に日本公開となりました。


ノルウェー船の搭乗員として世界中を旅していた主人公だったが、
25歳の彼は岩場から引き潮の海へダイブした際に
海底で頭部を強打、首から下が完全に麻痺してしまう。
それ以来、実家で寝たきりの生活となった彼だったが、
兄や兄嫁、甥らの献身的な世話を受けていた。
事故から26年後、彼は重大な決意をする。
自ら命を絶つ決意だった。
しかし、首から下は全く動かない彼に自殺はできない。
人の手を借りて命を絶つ手しかなかった。
もちろん、それは『法律』は許さなかった。
彼は尊厳死を支援する団体を通じて女性弁護士と対面し、
その援助を仰ぐことになる。


オフィシャル・サイト
http://www.theseainside.com/ (英語)


どちらかというと、ここまで書いたストーリーは
映画が始まる前の説明と思ってもらっていい。
テーマ的にはかなり重いテーマだが、
思っていたよりも軽くなっている。
そもそも、介護する家族がそれほど嫌々しくなく、
むしろ兄嫁などは率先してやっている。
主人公もどちらかとえいば、実際明るい性格なのだろう。
それほど重々しくない。
仮に自分が彼の立場だったらどうだろう?
裁判などせず、「勝手に殺せ!」とでも言うかもしれない。
難しい問題だと思います、正直考えもしなかったことだから。
世の中にはいろいろなことがおこっているんだって
考えさせられます。
主人公が最後に家族から離れていく際、
彼の甥っ子が車を追いかけていく姿は印象的。
ちょっと涙でした。
どうしてこうなったかは、映画をみてください。




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