ゆれる

西川美和監督、オダギリジョー主演の映画。
他に香川照之伊武雅刀真木よう子蟹江敬三木村祐一など


東京でカメラマンとして独立し、しばらく実家にも帰っていなかった
主人公(オダギリジョー)は、母親の葬儀にも帰っていなかったが、
一周忌に久々に帰郷した。
父親(伊武雅刀)とは折り合いが悪かったが、
温厚な兄(香川照之)が迎え入れてくれた。
父親と兄はガソリンスタンドを経営し、
そこでは幼なじみ(真木よう子)も働いていた。
翌日、兄と3人で近くの渓谷に行き遊ぶ。
そこにはつり橋があり、兄と幼なじみが渡ろうとしたが、
幼なじみは転落する。
それは事故なのか、事件なのか・・・


オフィシャル・サイト
http://www.yureru.com/


これを見ながら、もし自分が“兄”の立場だったら
“弟”の立場だったら・・・そう思ったら、
なんとなくわかる気がしてきた。
かなりサスペンス調で、最後まで真実が実はわからないけど、
途中よく見れば、真実の痕跡が残っている。


監督が女性のせいか、妙に生活感がでているのが
この映画の特長。
特に洗濯。
香川照之さんが洗濯物を畳んでいたり、
伊武雅刀さんが洗濯物を干していたり、
女性がいないと男はこんなにもみじめなのかと
まざまざと見せつけられます。


タイトルの「ゆれる」のように
画面もよく揺れます。
香川照之さんとオダギリジョー
留置所内で接見するとき

ゆれる、ゆれる。
二人の心理描写を画面で表してくれます。


この映画は、解釈の仕方で変わってきてしまいますが、
黒澤映画の「羅生門」のようでもあり、
もしかしたら何回か見たら、
たぶん違った見方ができるのかもしれません。
ちなみに私はまだ1回しか見てません。




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