それでもボクはやってない


Shall We ダンス?』の周防正行監督が、
11年ぶりにメガホンを取った本格的な社会派ドラマ。
出演は加瀬亮瀬戸朝香山本耕史もたいまさこ
役所広司大森南朋竹中直人など


フリーターの主人公(加瀬亮)は、
会社の面接に向かうため通勤ラッシュの電車に乗っていた。
乗り換えの駅で降りたところで女子中学生に
「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。
まったく身に覚えのない彼は話せば分かってもらえると思い
おとなしく駅の事務室に行った。
しかし彼の訴えもむなしく、そのまま警察に連行されてしまう。
警察でも検察庁でも何もやっていないと訴えるが、
だれ一人彼の主張を聞いてくれない。
何の証拠もないまま、彼は法廷に立たされてしまう・・・


オフィシャル・サイト
http://www.soreboku.jp/


Shall We ダンス?』など数々のコメディを
つくってきた周防監督が
まったく笑いなしの本格的社会派ドラマを手がけた。
かつてここまで突っ込んだ映画はあっただろうか?
警察に捕まって、取り調べを受け、
留置所ですごし、検察庁でも調べられ、
裁判へ・・・
ちょっとした細かい一つ一つが凄く新鮮で
たぶんほとんどの人間が味わったことのない
苦行の時間を、この映画でたっぷりと味わせてくれる。

こわい・・・
この映画を見終わった感想がこれ!
ほとんどホラーです。
背筋がゾッとしました。
そして、あのエンディングです。
うぅ〜ん、どうなんでしょうかね。
希望はないんですかね。
これを見てると、裁判をした時点で
勝っても負けても地獄でしょう。

くわばら、くわばら・・・

それにしても、勉強になる映画です。





それでもボクはやってない スタンダード・エディション [ 周防正行 ]