U・ボート


1982年に公開されたドイツ映画。
ドイツの戦争映画でありながら
ヒットラーもナチ色もほとんど出てこない
しかも、報道部記者から見た視点という
異色作ともいえる。


ナチス占領下のフランスの港町ラ・ロシェルから出港する
Uボートの乗組員たち。
彼らは陸の最後の夜を酒場で楽しんでいた。
出港をしてからのUボートは過酷を極めた。
数々の修羅場をこなしたが
最後の難関がブラルタル海峡通過。
11キロしかない海峡に
敵艦が待機している。
予想通り、Uボートは致命的な攻撃を受け
海底に沈んでしまう。
深度は280メートル。
限界を超えていた。
浸水がはじまり、バッテリーはダメになってしまう。
空気も残り少ない。
絶望的な状況の中、艦長は機関長に修理を命じる。
しかし、13時間過ぎてもまだ修理は終わらなかった・・・


公開時にも確か観たが、
今改めて観てもおもしろい。
これはどうみても戦争映画ではなく
パニックムービー。
水がどんどん浸水していく状況は
あきらかに観ているこちらも追いつめられていく。
それにしても艦長は冷静だ。
あの状況の中でも情報を収集し
的確に判断していく。
すごいとしかいいようがない。


それにしてもラスト。
わかってはいたのですが、何度見ても
あぁ、こうゆう終わりかたをするのかと・・・
本当に戦争は虚しいです、
そんなラストです。




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