バベル

言わずと知れた、菊池凛子がアカデミー助演女優賞にノミネートされた作品。
物語は、モロッコ・メキシコ(アメリカ)・日本の地で、
それぞれ兄弟・夫婦・親子の関係を見つめ直す・・・
一言でいえばこんな映画か?(まとめ過ぎ?)
物語自体はそんなに難しくはないのだが、
まとめにくいと言えばまとめにくい。


ロッコ・メキシコの関連性はかなりあるのだが、
日本のエピソードはなくても完結するのでは? と感じる。
別の見方をすれば、3つのオムニバス映画を観たとも思える映画だ。
3つの映画をそれぞれうまく進行させて、
なおかつ連結させようとして、時間がうまくまとめられず、
時間の割には物足りなさを感じたように思えた。


しかし、この映画の見所は何といっても菊池凛子
彼女の演技には驚き!
本当に聾唖ではないのかと思える演技。
役所広司ブラッド・ピットも霞むほどです。
嗚咽して刑事に抱きつくシーンは鳥肌ものです。


この映画に関しては、見た人それぞれが意見が
違うんではないのかと思えるほど、不思議な映画。
魅力的でもないし、物足りないが、何かを語ろうとしているのはよくわかる。
どれだけに、たった2時間半で収めてしまったのはもったいない気がする。


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